丼王への道

5400丼超! 下北沢カレーフェスに行けないので「孤独な渋谷カレーフェス」開催しています(w)

黒川創『いつか、この世界で起こっていたこと』より 「パックの炊き込みごはん」

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震災後の節電で暗くなった街。
元マネージャーの女性は、
スーパーで購入した出来合のご飯を、
急遽、帰国することになった
サラエヴォ出身の歌手のもとに届けたのであった。

『子どものころの夜の町はこんな感じだったな、と、
 わたしには、ちょっと懐かしくなるような暗さでした。
 駅近くのスーパーで、
 惣菜や炊き込みごはんのパックをいくつかと、
 紙皿、使い捨てのプラスティック・カップ、
 白ワインを二本と、コルク抜きのスクリューを買って、
 彼女のマンションへ向かいました。
 翌日、空港のホテルに向かうのだとしたら、
 片づけはあらたか終わっているだろうと思ったからです。』

(P178~179)

原発事故後の世界を描いたこの短編集、
いずれも切なすぎる作品ばかり。
食べ物の描写としては、
ベラルーシの子どもたちが決して食べられなくなった、
きのこ料理の描写(P140)が垂涎もので、悲しすぎる。
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